2009年2月26日木曜日

My眼底Portrait



黒く見える場所は「黄斑部」。網膜の中心で視力に最も影響するらしい。
黄斑の中央部は網膜が0.05mm程度と薄くすり鉢状に凹んでおり、中心窩と呼ばれる。中心窩は、視力が最もよい場所。
明るい部分は網膜全体の神経線維が集まり眼球外へと出て行く「視神経乳頭」。
視神経乳頭には視細胞が存在していないため、この部位では物を見る事が出来ない。いわゆる盲点(マリオットの盲点)はこの部分に相当する。
枝のように延びているのは血管。濃い色が網膜静脈。薄い色が網膜動脈。

ライト・[イン]サイト
思考プロジェクター:Der Gedankenprojektor にて撮影。

《思考プロジェクター》2007年
エイリアン・プロダクションズ
発明家のニコラ・テスラ*が1933年に語った,「体験者の思考を(網膜を通して)撮影するカメラ」,という実現されなかった構想に触発されたインスタレーション作品.体験者は,自身の眼の表面と眼底の高解像度画像を,正面の壁に拡大されたプロジェクション映像として見ることになる.この画像は,アーティストがあらかじめ制作した映像アーカイヴとオーヴァーラップしながら左の壁にプロジェクションされ,またその画像がインターネットでストリーミングの後,人々のコメントが追加された上で右の壁にプロジェクションされる,という3段階のプロセスをたどる.

※ニコラ・テスラ:1856年-1943年.クロアチアに生まれ,NYで活動した発明家および電気技師.交流電流,ラジオ,無線トランスミッター,蛍光灯,空中放電実験などの多数の発明,また無線送電システム(世界システム)の提唱で知られる.多くのメディア・アーティストから尊敬を集める存在.

※エイリアン・プロダクションズ
マルティン・ブラインドル (1963年オーストリア,ウィーン生まれ,在住).ノーベルト・マット(1962年イタリア生まれ,ウィーン在住),アンドレア・ソドムカ(1961年ウィーン生まれ,在住),オーガスト・ブラック(1975年米国生まれ,サンタバーバラおよびメキシコ在住)により構成.1985年の結成以来,新たなメディアやテクノロジーに対する理論的,実践的な探求を,メディア・パフォーマンス,インタラクティヴ・インスタレーション,ネット・アート,ラジオ・アート.サウンド・アート,写真など多様な表現により展開.各人のソロ活動や他のアーティストや科学者,技術者とのコラボレーションも多数.
http://alien.mur.at/