2009年6月11日木曜日

環境省総合環境政策局長 小林光氏のエコハウス

●太陽など自然エネルギーを利用した住宅、自然素材の住宅、断熱による省エネ住宅……地球温暖化の危機が叫ばれる今、それらの「エコハウス」が注目を浴びている。「エコハウス」は、CO2をはじめとする環境負荷を軽減するだけでなく、住人の健康や、“省エネ=光熱費節約”という点で経済的にも優れた威力を発揮する、魅力的な物件だ。そこで我々もエコサイトとして、こう力強く提案したい。「今、住むならエコハウスだ」と。
●しかしながら、実際のところのエコハウスの住み心地はどのようなものなのだろうか? 「環境のことを考えすぎるあまり、暮らしにくい家なのでは?」、「莫大な費用がかかるのでは?」、「新しく建て替えないとエコハウスにはできないの?」など、様々な疑問が沸いてくるであろう。
●そんな疑問にお答えすべく、このシリーズでは、実際に「エコハウス」に住む人を取材し、住み心地のリアルな感想や苦労話、特に自慢のポイント、エコハウスに住むことのメリットなどについて話を聞いていく。エコハウスを建てることを考えている人には大いに参考になるだろうし、そうでない方にも、きっと何かの発見や感動があるであろう。
●記念すべき第1回に登場するのは、環境庁の大臣官房長を務める小林光氏。氏は約10年前、ありとあらゆるエコな設備を取り入れた“究極のエコハウス”を都内に建て、その着想から完成までの紆余曲折の道のりを克明に記録した『エコハウス私論 ―建てて住む。サスティナブルに暮らす家』(木楽舎)という本を上梓した。実際の経験に基づいて書かれたこの本は、エコハウスについて多くの示唆に富んだ本として、高い評価を受けている。そんな小林氏に、氏の自宅で特に効果的だったという「断熱」と太陽熱利用の「OMソーラーシステム」の話を中心に、自身のエコハウスについて大いに語ってもらった。
ECO JAPAN 2008年4月4日記事