
人類と建築の歴史
藤森照信 2005年
Geminiに相談---
全6章で構成されており、人類の誕生から現代の20世紀モダニズムまでを駆け抜けます。
第1章:最初の住い
マンモスを追いかけていた洞窟の時代から、米や麦を育てて定住を始めた新石器時代への移行を扱います。
家ができることで人間の情感や「家族」の意識、自己同一性がどう芽生えたかを考察します。
第2章:神の家――建築の誕生
「建築」という特別な行為が始まったきっかけを、自然への祈り(地母信仰と太陽信仰)から紐解きます。
第3章:日本列島の住いの源流
縄文時代の竪穴式住居から、鉄器や稲作とともに登場した弥生時代の高床式住居へと至る、日本独自の住まいのルーツを解説します。
第4章:神々のおわすところ
伊勢神宮や出雲大社、諏訪大社など、日本の遺跡や神社の建築にみられる「神聖な空間」の原点を探ります。
第5章:青銅器時代から産業革命まで
道具の進化や大航海時代を経て、世界各地の建築文化が多様化し、やがてヨーロッパの建築様式が世界を席巻していく過程を追います。
第6章:二十世紀モダニズム
コンクリートやガラスが普及し、装飾のない「白い箱と大きなガラス窓」に代表される、現代の均質化された都市建築へと至る結末を描きます。
💡 読みどころ・おもしろい視点
本書を特にユニークにしているのは、以下の2つの視点です。
1. 建築の起源は「お母さん」と「お父さん」?
藤森氏は、建築には「母のような内部」と「父のような外観」があると語ります。
最初は、大地に穴を掘ってこもるような「地母信仰(母なる大地)」に基づいた安心できる内側(住居)から始まりました。
2. 歴史の大部分が「原始・古代」に割かれている
全168ページのうち、なんと4分の3以上(約132ページ)が先史時代や古代の建築にあてられています。
