「生命体だと?ばかな。単なる自己保存のプログラムにすぎん。」
・人形使い
「それを言うならあなたたちのDNAもまた自己保存のためのプログラムに過ぎない。生命とは情報の流れの中に生まれた結節点のようなものだ。種として生命は遺伝子という記憶システムを持ち、人はただ記憶によって個人足りうる。たとえ記憶が幻の同義語であったとしても人は記憶によって生きるものだ。コンピューターの普及が記憶の外部化を可能にしたときあなたたちはその意味をもっと真剣に考えるべきだった」
・公安
「詭弁だ。何を語ろうとお前が生命体である証拠は何一つない」
・人形使い
「それを証明することは不可能だ。現代の科学は未だに生命を定義することができないのだから」
「私は情報の海で発生した生命体だ」
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・人形使い
「私は自分を生命体だといったが、現状ではそれはまだ不完全なものにすぎない。
何故なら私のシステムには子孫を残して死をうるという生命としての基本プロセスが存在しないからだ」
・草薙素子
「コピーを残せるじゃない」
・人形使い
「コピーはしょせんコピーにすぎない。たった一種のウィルスによって全滅する可能性は否定できないし何よりコピーでは個性や多様性が生じないからだ。
より存在するために複雑多様化しつつ時にはそれを捨て、細胞が代謝を繰り返して生まれかわりつつ老化しそして死ぬときに大量の経験情報を消し去って遺伝子と模倣子だけを残すのも破局に対する防御機能だ。」
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『GHOST in THE SHELL 攻殻機動隊』1995年
原作:『攻殻機動隊』 士郎正宗 1990年