池上高志 著 2007年
目次
序章 力学系を超えて
第2章 中間層の必要性
中間層とはなにか?
熱現象の中間層
ライフゲームの中間層
知覚の中間層理論
第3章 人工生命系
時間 構造の発生
ゲームを元にした時間の発生
操作主義
区別の導入
フォン・ノイマンの抽象化
ネットワークと進化可能性
免疫系の区別
進化可能性の指標
不可能性定理
第4章 ブライテンベルグ再解釈
ミニマルブレイン
ブライテンベルグの階層
MワイヤーとEワイヤー
ツール的/ゴール的
第5章 ダイナミカルなカテゴリー
運動のはじまり
アクティブパーセプション
ダイナミカルなカテゴリー
ダイナミカルカテゴリーによる形の識別
ダイナミカルカテゴリーによる光源の識別
行為のすべり:マイクロスリップ
ターンテークと実効的なパラドクス
第6章 コミュニケーション
マイケル・レディーの二つのパラダイム
神尾のなわばり理論
ジョイントアテンション、 心の理論、 言語
認知の二つの軸
決まらなさを抱えこむこと
なめらかさの公準と内部モデル
言語の相補性
チョムスキーの議論
運動のスタイル
言語の進化
第7章 意識/能動性/進化の問題
身体性認知
身体性にみるアクティブとパッシブ
言語にみるアクティブとパッシブ
意識を担うダイナミクス
弱いエデンの園としての意識
EMBODIMENTと能動性
身体化されたカオス的遍歴
第8章 アート
中間層の必要性
アートにおける存在論的視点: テクスチャー
第三項音樂
フィルマシーン
ジョン・ケージの残したもの
コネクション
脳がつくる時間発展
心的ダイナミクス
シミュラクロン