2011年1月22日土曜日

【本】教科書に載った小説

佐藤雅彦 著

国語の教科書に掲載された12編の小説。小粒でピリリの話たち。安部公房の『良識派』ピリピリ。
佐藤氏のあとがきがおもしろい。どうしてこの本を編んだか。少年時代から今に至り教科書の小説に「面白さ」を見出している。教師であるお父さんの書斎で教科書をひっくりかえしてむさぼり読む佐藤少年の絵が浮かぶ。「面白さ」のために教科書を買い求めているというのも視点の切り替えだな。