2008年12月22日月曜日

【本】トヨタの口ぐせ

OJTソリューションズ 著

【第1章 「リーダー」を育てるトヨタの口ぐせ】
1:おまえ、あそこ行ったか。俺は行ってきたぞ。
「付加価値を生む現場がいちばん大切。」だからトップ自らが現場をこまめに見て歩く。
2:者に聞くな、物に聞け。
部下(者)からの報告に頼ってはいけない。
現場(物)に行ってみないと、事実は見えてこない。
3:現場は毎日変化させないといけない。
機能よりも良い製品をつくるために。
リーダーは日々、努力しなさい。
現場を毎日、変化させなさい。
4:流されるな。自分の仕事はもっとあるだろう。
リーダーの仕事は火を消すことではない。
火事が起きない仕組みをつくることである。
5:リーダーは、やらせる勇気。メンバーはやる勇気。
「自分(リーダー)が責任を持つから思い切ってやってみろ。」
ただし、いざのときの保険はかけておく。
6:やってみせ、やらせてみせ、フォローする。
「教えました。たぶんやってます。」ではリーダー失格。
「教えたとおりにやっています。」と断言できるまで指導する。
7:とんがった人間をいれろ。
問題を解決できるひとは、必要である。
問題を発見できる人は、もっと必要である。とくにこれからの時代は。

【第2章 「できる人」を育てるトヨタの口ぐせ】
8:あなたはだれから給料もらうの?
すべてをお客様から考えてみる。
すると、ものづくりの奥深さが見えてくる。
9:何もしないとり何かやって失敗したほうがいい
とにかくまずはやってみる。
やってみることで、問題点が見えてくる。
難しい問題であれば、みんなで考える。
10:六割いいと思ったらやれ
失敗を恐れて、なかなか行動に移せないときは
「六割いいと思ったらやれ」と口に出してみる。
「六割」だと人は動きやすい。
11:じゃあ、2週間後に来るから
すべての仕事に期限を決める。
期限が来たら、きちんと見て評価する。
12:スタッフは二つ上で見なさい。
いまよりも高い視点で、全体を見てみる。
すると、仕事の質が変わってくる。
13:縦にたくさんできる人は、横にたくさんできる人よりもいい
たくさんの「種類」の仕事ができる人、
たくさんの「量」の仕事ができる人、
前者のほうが、活躍する場が広くなる。

【第3章 「コミュニケーション」をよくするトヨタの口ぐせ】
14:陸上のバトンリレーのようにやりなさい
「自分の仕事」と「人の仕事」との間に、バトンゾーンをもうける。
お互いに助け合うことで、仕事はどんどんうまくいく。
水泳のリレーにならないように。
15:横展(よこてん)しよう
「よい」と思ったことは、お互いに盗みあって切磋琢磨する。
そのためには、異なる職場同士の活発なコミュニケーションが必要。
16:とにかく思ったら「創意くふう」に提案しなさい
「こうしたらいい」と気づいたことを、どんどん提案する。
みんなで「工夫の種」を出し合う。
17:ヒヤッしたこと、ハッとしたことはすぐに報告しなさい
日常のヒヤリハットを見過ごさず、みんなでその情報を共有し、事故を防ぐ。
18:今日はこれを守ろう
会社として守るべきルールは、さまざまな場面・手段を利用して社員一人一人に徹底させる。
19:ネットワークをつくれ
所属部署を越えた「横のネットワーク」をつくる。
いざというとき、日々の仕事にいきてくる。、

【第4章 「問題」を解決するトヨタの口ぐせ】
20:マルを描いて立っていろ
「動いてしまう」から見えないこともある。
「動かず」に的を絞って見ると、見えてくるものがある。
21:モグラがよく出るところからまず手をつけなさい
何回も出てくる不具合から、真っ先につぶしていく。
そして「修繕」ではなく「修理」をする。
22:データで仕事をしよう、ワーストから潰そう
勘と経験と知識だけでは、うまくいかない。
データに基づく正しいやり方で、問題を解決する。
23:真因を探せ
なぜ、その問題が起きているのか。
いぅつかの「要因」をあげ、そこから「真因」を見つける。
24:カイゼンは巧遅より拙速
「もっといい方法を見つけてから・・・」よりも
「思いついたらまずはやってみる」のほうが道は開ける。

【第5章 「会社」をよくするトヨタの口ぐせ】
25:売れるスピードより速くつくらない
「売れる量より多くつくらない」
「売れる量より多く材料を買わない」
必要なものを、必要な時に、必要な量だけ
ジャストインタイムを実現してさまざまな変化に対応し経営効率をあげる。
26:一円でも安く、ものができんか
一円でも安くものをつくるために、知恵を絞る。
ただし、それは材料を安く仕入れることではない。
27:一週間ものが動かんかったら捨てろ
「使うもの」と「使わないもの」を徹底して分ける。
「もの」を少なくすれば「もの」が見えてくる。
28:事前の一策、事後の百策
早めに手を打てばやることは少なくなる。
後手に回ると、やるべきことが多くなる。
29:誰がやっても同じものができる
「見て盗め」から「誰がやっても同じものができる」へ。
標準があることで、会社は大きくなれる。
30:自分が楽になることを考えろ
仕事の作業手順を決めた「標準書」をつくる。
上司も部下も、楽をして働けるようになる。
31:自社の「基準」は何か
「自社の基準」がなければ、
「自社の問題」は解決できない。