指南役著
【考え方1 はじめにゴールを見る】
すぐれたアイディアはゴールシーンから生まれる。平凡な一般人になって成功した完成形を見据える。そのとき何か浮かんでくるイメージがあれば、それがアイディア。
【考え方2 とりあえず書き始める】
アイディアを考える上で最も大きな障壁は怠け心。最初の1行までが長い。だが、腕組みして悩むより、とにかく書き始めることでアイディアは飛躍的に降臨する。
【考え方3 ルビッチならどうする?】
ワイルダーは筆が止まると、師匠のルビッチならどうするのだろうと自問した。するとルビッチが乗り移ったように筆が進んだ。あなたのルビッチは誰だろう。
【考え方4 必ず正解がある】
アイディアには必ず正解がある。それは一石二鳥も四鳥もある完璧な正解。アイディアを考えているときに胸騒ぎがすれば、正解は近い。安心して考えを巡らそう。
【考え方5 アイディアはある日突然ノックする】
アイディアマンとはメモ魔のこと。アイディアとは、脳内の2つの知識が結びついて誕生するが、その瞬間はある日突然やってくる。常にメモれる態勢でいよう。
【考え方6 制約はチャンス】
人は制約の下でこそ、知性という翼を自由に羽ばたかせる。制約はむしろチャンス。それを乗り越えることで、素晴らしいアイディアが降臨する。
【考え方7 立ち位置は関係ない】
アイディアを考える特権的な地位や職業はない。誰でも考えていいし、情報はどこにでも転がっている。議事録は末端の人間が優位に立てるチャンス。
【考え方8 アイディアは夜作られる】
時間のないとき、締め切りが迫ったとき、一刻の猶予もないときほどすぐれたアイディアは降臨する。どんなプレゼンの準備も48時間あればできる。
【考え方9 機は熟す】
アイディアは時代が作る。今、あなたに降臨したアイディアも、同時に何人にも降臨している可能性が高い。だから1秒でも早く具現化したほうがいい。
【考え方10 笑えること】
すぐれたアイディアは笑える。逆に言えば、笑える時点ですぐれたアイディア。情報の洪水の中でユーモアは人々の目に留まる。それは万国共通である。
【考え方11 具体的であれ】
すぐれたアイディアは具体的。ディテールの中にクリエイティブの神は宿る。アイディアは誰か1人に向けて考えると、より具体的に面白くなる。
【考え方12 逆転の発想】
すぐれたアイディアは逆転の発想から生まれる。最初は奇異に映っても、やがてスタンダードに。使い方によっては逆転満塁ホームランになる。
【考え方13 引き算の美学】
すぐれたアイディアは引き算から生まれる。黒澤監督は省略の名手だった。引くことで何をみせたいかが浮き彫りになり、結局プラスに。
【考え方14 積極的に模倣する】
すぐれたアイディアは時を超えて受け継がれる。先人の模倣は恥ずべき行為ではなく、逆に無知ほど罪。ただし、ちゃんとリスペクトしよう。
【考え方15 ネーミングのコツ】
ネーミングの立案で最大の障壁は自分。最初の案は保留し、ベストプランの降臨を待とう。大事なのは"語感"。気に入った語感はストックしておこう。
【考え方16 タイムリミットは30秒】
すぐれたアイディアは30秒で説明できる。シンプルで、面倒くさくなくて、子供でも理解できる。30秒で説明できなければ、それはアイディアではない。
【考え方17 アイディアは美しい】
すぐれたアイディアは美しい。思想、構造、見た目が美しい。もし美しくなければ、頭の中にそっとしまっておいたふがいい。
【考え方18 】
好きなことは得意分野になる。少々オーダーと違っても、あなたの得意分野に企画を引き寄せよう。オリジナルに勝るアイディアはないのだから。