東芝は30日、2009年度から15年度までの7年間で、発光ダイオード(LED)照明を中心とする「新照明システム事業」に1000億円を投じる計画を明らかにした。LED素子やモジュール(複合部品)などの研究開発に500億円、設備増強などへの投融資に500億円をかける。数年内には自社の照明機器に使うLED素子を内製する考えも示した。
都内で開いたLED照明の新製品発表会で、室町正志・代表執行役副社長が明らかにした。設備投資には新製品に搭載するLEDモジュールの生産能力の増強などが含まれるもよう。現在は外部から購入しているLED素子についても「研究開発を加速している」と語り、数年内には自社開発品を照明機器に搭載していく方針だ。
LED照明機器や関連部材などの「新照明システム事業」の売上高は09年度で200億円程度の見込み。新製品の拡充や海外販売の強化により、15年度には売上高を3500億円、海外売上比率を3割以上に高める計画を掲げている。
NIKKEI NET 2009/09/30 22:01