2010年1月31日日曜日

【本】2011年新聞・テレビ消滅

佐々木俊尚 著

マスメディアからミドルメディアが主役に。
グーグルの及川卓也氏は3つの層(レイヤー)で説明する。
・コンテンツ=伝える内容・・・記事、番組、楽曲
・コンテナ=媒体・・・新聞、テレビ、ユーチューブ、iTunes
・コンベヤ=手段・・・書店、電波、インターネット
マスメディアは3つの層を独占していたが新規参入者がコンテナを抑える事態に至り、旧来メディアはコンテンツ供給を握るのみになった。コンテナが担う「編集」に関われない。現在のコンテナは開かれ誰でも情報発信できることになった。ブログ記事やTwitterではマスからは得られない狭い情報が飛び交って面白い。しかし口コミの集積は信頼度に大きな問題がある。マスメディアが消滅したときに、いったい誰が取材していくのか、ニュースソースに報酬を払うのはだれか。無料で得られるモノ・コトにカネを払わない。「報道」のビジネスシフトが起きなければ。