2010年9月12日日曜日

【本】FREE

クリス・アンダーソン 著

ハードの価格が下落し続けることでインターネット上のサービスはコストが限りなく"0"に近づいていく。よってサービスは「無料」があたりまえになる。インターネットが登場したときからそうなのだ。ネット上のサービスで稼ぐことはできないので、有料プレミアムサービス、広告収入、別のものを買ってもらう、寄付などで事業計画する必要がある。

現実的に起きていることであり、自分は「無料サービス」の恩恵に浴している。「無料」でできることの広がりはすばらしい。
で、どうなの?という感じ。
近未来の指針が述べているのかと思ったらそうじゃなかった。
この本は著者自身の宣伝本のように思う。『ロングテール』に続くプロモーション。自分の価値を高める手段。だったらお見事ですね。

どー考えても経済が縮小すると思うんですよね。グローバル経済は。逆行するようだが、閉じた世界での情報量が爆発的に増えているから、小さな経済圏(地域ではない)がたくさんできてくるんじゃなかろうか。その中で完結してしまう昔の「集落」みたいなものがネットを基盤に成り立つように思う。そういったコミュニティは外から見えにくいので、全体の経済把握もできなくなったりして。


※グーグルではハードのイニシャルコストよりランニングコスト(電気代)が上回る。サーバーセンターは水力発電所の近くに設置している。火力発電は利用しない。