レイチェル・カーソン 著
「センス・オブ・ワンダー=神秘さや不思議さに目をみはる感性」
この感性は、やがて大人になると決まって到来する倦怠と幻滅、あるいは自然の源泉からの乖離や繰り返しにすぎない人工的快感に対する、つねに変わらぬ解毒剤になってくれるもの。
著者は1962年に『沈黙の春』(Silent Spring)で環境汚染の警鐘を鳴らした。執筆中に癌宣告を受け後世に意思を伝えたいと本書にとりくんだらしい。1965年、友人達が遺稿を編纂して出版。今の社会を見透かしたような提言。