2011年2月6日日曜日

【本】眼の誕生

アンドリュー・パーカー 著

眼は、大気中を透過する光の波を映像に変換する検知器である。眼は視覚という感覚を生みだすが、それは眼だけに特有の能力である。環境中にはさまざまな波長の電磁波が飛び交っているが、色はない。色は脳のなかにしか存在しない。

46億年の地球の歴史で生物が多様に進化した「カンブリア紀の爆発」が起きたのは5億4300万年前。生物が太陽光線を視覚信号として利用し始めたこと、「眼」を獲得したことが世界を一変した。これがパーカーが提唱する「光スイッチ説」。
視覚を得ることで肉食動物が索敵能力を飛躍させ、食う・食われるの関係が激しくなった。身体を装甲したり偽装したり多岐にわたる工夫と実験が行われた。
眼を得ることになったきっかかはまだはっきりしていない。海の中の光環境の変化が起きたためであろう。太陽系の銀河系内での位置によるかもしれない、海のミネラル含有量が変化し透明度が変わったかもしれない。


「生命の法則-あらゆる場所で生き延びるために」

基本原則
  1. 誰もが己のために生きつづけよ!
    -1 食べられないこと
    -2 「食べよ」
  2. 己が種族のために
    -1 殖えよ
    -2ニッチを見つけて防衛すべし
    -3環境変化に適応すべし
生活様式
  1. 捕食者
  2. 被食者
戦術
  1. 誇示
  2. 隠蔽/錯覚
  3. 真の強さ/能力