2015年7月26日日曜日

国際会議で演説をする日本の総理大臣と名乗る男のビデオ

会田誠
こんなにインパクトのある演説を聞いたのは初めてかもしれない。
聞き入っている人が多い。笑いながら。
森村泰昌の「烈火の季節 なにものかへのレクイエム(MISHIMA)」を想起した。
この作品は米国連邦議会上下両院合同会議における安倍総理大臣演説より以前に制作されていることが興味深い。まるで未来をパロってしまったようだ。

「おとなもこどもも考える ここはだれの場所?」
東京都現代美術館  Picasa

終わりの「アーチストだから社会常識がない。真面目に子育てやってないと言われた。」に笑った。ユーモアのかたまり。
学芸員の人、がんばれ!

「根本的な教養の欠如」 茂木健一郎さんのツイートより
「日本で今表出しているさまざまな問題の 根本原因は、教養の欠如だと思う」 ・・・我が身にグサッ

「おとなもこどもも考える ここはだれの場所?」というテーマ。会田家の作品。ひとりのクレーム。都からの圧力。誠氏のばらし。世間の反応。誠氏の反論。継続する展示。なんか全部ひっくるめて壮大な作品になりつつある。現代におけるデュシャンの《泉》になるのではないか。


追記-------
実はクレーマーも都の某部署の話しも架空で、キュレーター陣と会田氏による「この騒動ふくめて作品でした」ということだったらそれもすごい。


都現美「子供展」に出している会田家の作品は、何の変更もなく展示が続けられることが決まりました。取り急ぎご報告まで。