第1章:欧米という幻想
日本は近代化以降、つねに「欧米」を模範としてきた。しかし、そもそも、「欧米」などというものはない。平等と公平、個人と依存など、日本式と米国式・欧州式の間には思想的・文化的な大きな違いが存在している。まず「欧米」という幻想を払拭することから、日本再興が始まる。
第2章:日本とは何か。
日本人とは何か。 「欧米」信仰を抜け出すためには、まず日本と日本人の原点を知る必要がある。明治維新以前の日本、とくに江戸時代には、日本人の文化やスタイルを考える上でのヒントが多く隠されている。欧米式を日本に移植するという難題に挑んだ福沢諭吉を通じて、日本と欧米の差についても考えていく。
第3章:テクノロジーは世界をどう変えるのか
今後の世界と日本を考える上で、不可欠なのがテクノロジーに対する洞察だ。AI、ブロックチェーン、自動運転、5Gといったテクノロジーは、世界の枠組み、ライフスタイル、都市、経済、政治などをどう変えていくのか。その変化の本質について展望する。
第4章:日本のグランドデザイン:少子高齢化・人口減少という大チャンス
これからの日本を考える際の、最重要トレンドは「少子高齢化と人口減少」。これを悲観的な材料としてとらえる声は強いが、テクノロジーをうまく活用し、社会システムを再構築すれば、むしろ日本再興の大きな切り札となる。人口減少時代の日本再興戦略の大きなビジョンを語る。
第5章:日本政治再興戦略:新時代の民主主義、地方自治、外交、
東京を中心とした中央集権型の国家システムは今の日本にはもう合わない。テクノロジーを活かしつつ、より小さい単位で地方自治を行うーーそんな形に民主主義をアップデートする必要がある。これからの国防・外交戦略とあわせて、新しい「国のかたち」を提言する。
第6章:日本人再興戦略:新時代の教育、大学、会社、リーダー、
コミュニティ 日本を再興するためには、まず日本人を再興しなければならない。そのために大事なのは、子育てから大学に至る教育、そして、企業やコミュニティのあり方だ。欧州式と米国式のモザイク模様となっている日本の教育・大学・会社のあり方をどう変えるべきか。未来のかたちを構想する。
おわりに:日本の未来は限りなく明るい