2010年2月15日月曜日

クリスト@東京都市大学

 プロジェクトに投資は募らない。自由を束縛されるから。数億円かかる資金はドローイング等の販売で賄う。CVJコーポレーションという自身の会社が担う。プロジェクト自体もこの会社が現地子会社を設立して運営。'91茨城ではアンブレラコーポレーション。

 彼は稀有な交渉人なのですね。かなり執拗な。この50年間、半端ではない時間と資金を説得に費やしています。(リバープロジェクトの許可申請書に1億4千万円!)許可得て実施プロジェクト24。許可下りずプロジェクト断念35以上。興味なくしてやめたのもあるらしい。

 「包む」・・・美術で布の表現は5000年以上の歴史を持つ。ゴシックは鋭角にルネッサンスは柔らかく。布の表情が石や金属の彫刻、絵画として残されている。でも布そのものではないのです。ロダンは多くのバルザックの彫像を作った。その一つははじめ裸像で肉体のディティールを表したものだった。しかしロダンは着衣を石膏に浸しその彫像に着せて着衣像としたのだ。今この像はニューヨークにある。クリストが行っていることはこれと同様だという。ディティールを布で覆うことで異なった側面を表現する。ただ、金属ではないので光、風などで刻々と表情は変化するのです。



http://christojeanneclaude.net/index.shtml