夏といやぁ、うなぎってなもんでございまして、土用の丑が近づきゃ喰わなきゃいらんねえ。風物詩でございます。
やたら身近なあんにゃろうなんですけどねぇ、意外とわかってねえことが多いんだそうで。まず、どこで生まれるのかずっとわかんなかった。親鰻が川を下って海に出て、遠く赤道のあたりで卵を生むんだってことがわかってきて、マリアナ諸島で卵をみっけたのがつい2009年のことらしいんですね。へぇ。ここで生まれた子どもは親が来た旅路を遡るんですな。葉っぱみたいな体で黒潮に揺られて日本にやってくるんだそうですよ。そんで親が住んでた川を上るわけだ。なんでまた、こんな旅好きなんでやんしょね。
ま、そうやって来ていただいたおかげで蒲焼きなんてぇもんをいただける。
ありがたいありがたい。
東京大学総合研究博物館