山梨さんレクチャー@オリエ アート・ギャラリー
■DTPが印刷産業に変革をもたらした。
大量生産から一品生産へ。オンデマンドへ。改革者のAppleが潤った。
建築業界では コルビジェはフォードを見て住宅を大量生産するドミノシステムを考えた。でも建築は基本的に一品生産。ITを使えば印刷業界のようにありようを変えられる。
■木材会館
材料をコンピュータで切削した。 木材のコストの70%は加工コスト。職人仕事からIT仕事にして加工コストを1/100に。木材コストが30.7%になった。たくさんの異なったパーツの製作が可能になった。木材加工のDTP。
木材加工業者は切削した木屑が精度に影響するため、木屑が加工面から排除されるように切削刃を設計し、ドイツで特注した。昔から腕のいい大工は道具をつくるのがうまい。現代でも同じ。デジタルクラフトマンシップ。
木材会館のファサードはバルコニー。911で飛び降りる人を見て安全を担保できる設計をした。
エージングをデザイン。木材はグレーに変色しコンクリートは黄色くなる。20年後は見分けがつかなくなり、20年後には色が逆転する。楽しみ。
■乃村工藝社
ブレースは眺望の悪い所へ。
3Dで打ち合わせ。アルゴリズムでデザイン。
一品生産の建築をシミュレーションで確かめる。
新しい形態の生成の仕方。 3次元でスケッチする。シミュレーションする。機械がやってくれる。
大量生産がローコストでなくなってきた。経済効率として良くない。コンピュータで一品生産が安い。
DTPといっしょ。
■山梨チームの姿勢
チームで考える。意見を出す。
模型で考える。
ITで考える。
ビジュアルで考える。
■ホキ美術館
コレクターであるクライアントの話を聞くと、コレクションは一遍のストーリー。塊ではない。展示に500m必要だとわかった。 100m×5本のチューブで構成。 中を考えた結果、印象深い形態になった。
もったいない。 は設計のキーワード。
■ソニーシティ大崎
インドの水瓶に着想。クールダウンさせる。
水の入った陶器のパイプが3度下がる。潜熱。
バイオスキン。グリーン。
植栽もコンピュータで設計。 40年をシミュレーション。
■オリエギャラリーの展示
リサーチ - 分析 - 創造
打ち合わせの状況をカメラでログをとった。
BIMで展示を検討。気に入った状態に至った段階で設計は終わっている。
自分たちの設計の手法で展示している。