目次
はじめにー今の日本の課題がここにある(磯田道史)
第一章 世界を動かした日本の銀(磯田道史)
人類史から見た石見銀山1000年前のGDPを比較すると平氏の経済力を支えた宋銭銅貨から銀貨へ石見銀山の発見中国の 日本が最貧国から抜け出せたのは銀のおかげ経済成長を支えた日本の銀公害と環境破壊石見銀山を押さえた者が覇者となる豊臣秀吉のピンハネ徳川家康の狙い貨幣量でわかる江戸社会識字率と経済成長の関係日本最古のマスク石見銀山は何を変えたか
第二章 世界遺産登録の舞台裏(近藤誠一)
世界遺産登録の意義なぜ世界遺産の制度ができたのかユネスコの真の目的国連の強みと弱みまさかの落選逆転の理由ついに登録登録後の対応生命体の“涙ぐましい努力“環境破壊の 人類史環境破壊が止まらない本当の理由人間の本質思い上がりへの戒め欲望は抑えられるか石見銀山の普遍的価値
第三章 石見銀山の歴史的価値(仲野義文)
ユネスコが評価した3つの特徴当時の採掘方法『 銀山旧記』の2つの謎画期的だった灰吹法戦国大名と石見銀山グローバル化を推進した石見銀山
第四章 江戸時代の鉱石標本の発見(石橋 隆)
偶然だった、研究のスタート わが国最古級の鉱石標本発見は21世紀になってから 幻だった「福石」紙に書かれていた情報を読み解くと 福石は鉱石種名ではない!!『銀山旧記』に記載されていた鉱石現地調査で判明した事実肉眼ではわからなかった、銀の含有量銀を含まない鉱石銀品位の高い鉱石研究成果の発表と反響
第五章 座談会・次世代に残すために
(磯田道史,近藤誠一,伊藤 謙,仲野義文,石橋 隆,福本理恵)
それは、世界遺産登録の50年前から始まった4つの課題ユネスコ世界ジオパーク見せ方の難しさ地元愛より、地元の課題いかにして子供たちの興味を引くか自分で銀を作る石見銀山マイスター価値の再発見
おわりにー縁に導かれて(伊藤 謙)