2010年5月21日金曜日

【本】色彩について

ルードウィヒ・ウィトゲンシュタイン著
  1. 何かが透明な緑やそのほかの色であることはありうるが、透明な白ということはありえない。(Ⅰ-19)
  2. 白はもっとも明るい色である。(Ⅲ-1,2,3)
  3. 灰色は輝くことはありえない。(Ⅰ-36)
  4. 純粋な茶色、ないし茶色の光は存在しえない。(Ⅲ-60,65,215)
  5. 黒っぽい黄色は存在しない。(Ⅲ-106)
  6. 青っぽい緑は存在しうるが、赤っぽい緑は存在しえない。(Ⅰ-9~14)
以上は、J・ウェストファールが本書より取り出したもの。
これらの命題を「パズル命題」と呼んでいる。
執拗な思考実験・考察を言葉として記述しまくる。「言語ゲーム」深く深く、違う角度から。物理学や生理学とは違う「色」へのアプローチ。