2016年7月17日日曜日

記念連続講演会 新原 隆史:隕石学—顕微鏡で覗く太陽系

■宇宙を知るために使うもの
・望遠鏡
・惑星探査機
顕微鏡

■太陽系 46億年前誕生 地球で観察できるもの
・隕石
 フュージョンクラスト 断熱圧縮
 ※隕石を見つけたら絶対に触らない、磁石をあてない
・宇宙塵
・月の石 500kg
・太陽風粒子
・彗星
S型小惑星 はやぶさ

■分析する機器
・偏光顕微鏡 アナライザー:サンプル:ポラライザー
 結晶構造の影響で色がついて見える
・電子顕微鏡
・電子線プロープマイクロアナライザー
・同位体顕微鏡
・AMS

■始原的な隕石
・小惑星起源の隕石
 初期太陽系の情報
・炭素質コンドライト(球粒隕石) 有機物を多く含む アミノ酸とか生物に必要な物
 太陽系の最も古い記録を残す
・普通コンドライト
 コンドリュールと呼ばれる球粒が特徴
 Fe-Ni合金や硫化鉄を含む
 実在する小惑星と同じ種類
 はやぶさご持ち帰った資料は隕石と同じだった
・エンスタタイトコンドライト
 太陽の近傍、還元的環境で生成


■分化天体起源
・エコンドライト 天体のマントル、地殻からやってきた
 HED隕石
 コンドライトと違い球粒物質がない
 小惑星ヴェスタと分光分布が同じ
・火星隕石 174個見つかっている
 バイキングが測定した火星の大気と同じ
 火星隕石は若い 2億年前まで火山活動
 ALH84001隕石 生命の化石と呼ばれた
・月隕石 30億年前
 月の生成 ジャイアントインパクト説
 地球と同じ成分
・鉄隕石
 天体の金属核起源
・石鉄隕石

東京大学総合研究博物館