2016年7月9日土曜日

記念連続講演会 遠藤 秀紀:鳥のからだ、飛ぶためのデザイン

「究極の飛翔美」

5キロのシャモ
2.3キロのチキン
ペンギン
ハシビロコウ
コンドル 10キロ 飛ぶ限界重量
ダチョウ 130キロ


機能を独占した「かたち」
かたちには、たいてい意味がある
それはデザインとして世に送り出される。
優れたかたち ロングセラー 美しい


1.とにかく軽い
2.ただし、強力な羽ばたきを

華奢で薄っぺらな骨
骨の重量は全体の5%まで軽量化
哺乳類は10%以上

大きな頭蓋骨 目玉が大きい
歯がない 顎の筋肉も小さい
細く貧弱な頸
軽量化のために背骨が一体化した胸部
動かないから筋肉もいらない
動くのは頸から先

胸筋を巨大化
体重比 胸肉15% ささみ10%

軽量化された前肢
掌と指に生えた風切羽は
プロペラだけでなく揚力も生んでいる
たかが羽毛(皮膚)で揚力を得ている
飛翔から解放された後肢を持った
着陸着水繁殖捕食など多様性を得た

東京大学総合研究博物館