2023年10月4日水曜日

評価と贈与の経済学

内田樹/岡田斗司夫 著 2013年

目次


第一章 イワシ化する社会
マスメディアは安定要因
共通のテキストの不在
自分の気持ち至上主義
「心が折れる」瞬間
子どもで居続けるのが勝利?
草食化するワケ
迷える人はみな仏教へいく
「生きがい」と「生きる力」

第二章 努力と報酬について
ロスジェネ論は不毛
努力と報酬は一致しない
「キャッシュ・オン・デリバリー」は不信の証し
「遊び人」は働き者
消費者以外からお金をもらう
たかがお金、されどお金
現代日本でもパトロン制度を
オタクとヤンキーの合体?
「一家を構える」ということ

第三章 拡張型家族
「贈与」以外にソリューションはない
なぜ「一億総中流」は達成できたのか
社会的成功は他力がもたらす
二重、三重の家族型セーフティネットを
ひとりでも生きていける時代は終わった
拡張型家族の作り方

第四章 身体ベースの人間関係を取り戻す
電子上の親戚
人前でケータイをいじるのは「礼儀」
宇宙の真理を知る方法
最終的な回答を与えないのが師の役目
錯覚こそが敬意を生みだす

第五章 贈与経済、評価経済
情けは人のためならず 良きパッサーたれ
経済活動の本義は市民的成熟
「贈与」は人類学的叡智
惜しみない親切を
ネットが近代資本主義に終止符を打つ
スキル、ネットワーク、人柄
「評価」がパラダイムシフトを促す
偽善者でOK

第六章 日本の豊かな潜在力
漠然とした不安
「老害」は幻想
決断力なんていらない
リカバリーより予防
アメリカに巣食う自己処罰欲求
アメリカはよき反面教師
日本は地上の楽園になりえる
非効率的でないと教育は成り立たない
若者は偉い

第七章 恋愛と結婚
一番頼りになるのは「人柄の良さ」
結婚は誰でもできる仕組みになっている
恋愛相手は家が近い人と
なぜ校長先生の話はつまらないのか