2009年1月3日土曜日

ジョー・プライス

伊藤若冲や長澤芦雪など江戸美術をコレクションし、日本美術の再評価につなげた。

二十代の若きジョー・プライスに日本の美を教えたのは建築家のフランク・ロイド・ライトだった。

プライスの父は、オクラホマで石油パイプライン事業を手掛け、一代で財閥を成し富豪となった。彼が1956年に建てた自社ビルの設計を依頼した人こそフランク・ロイド・ライトであって、この時に御曹子ジョー・プライスは、ライトから直々にジャパニーズ・アートの本質を教えられた。

ライトは「日本の芸術は自然を本意とする。自然の観察に徹し、そこで得心した自然の構造を表出せしめるのが、日本の芸術文化である」とジョー・プライスに説いた。そして「神はGodやGODと大文字で書くだろう、同じように自然もNatureやNATUREと大文字とすべきだね」と語った。

ブルーノ・タウトが桂離宮を評価し、日本人の日本建築に対する見方を変えたように、ライトも日本芸術を見極め、プライス氏に薫陶を与え、プライス氏が江戸美術の再評価を行っている。
我々は外から見てもらっていろいろ気づくのね。
プライスコレクション「若冲と江戸絵画」展・・・知ってたら見に行ってたな。