2010年11月21日日曜日

いのちの食べ方


"OUR DAILY BREAD" 「われら日々の糧」
ニコラウス・ゲイハルター監督
ドイツ=オーストリア 2005年

ここまできているのか、と驚かされる。日々スーパーに並ぶ食材、フードコートで機械的に提供される食事、いたるところの飲食店で調理される食材。日常的に享受している便利さ、安さ、安心感はこうしないと供給できないのでしょう。ヨーロッパでこの状況なのだから、アメリカはどうなっているのやら。良し悪しは別にして、変わろうとしない日本の農業は生き残れない。
フードインダストリーズは広大な面積の耕地から野菜、穀物を効率よく収穫するシステムをつくりあげた。そして魚、鶏、豚、牛も、栽培して収穫する段階に至っている。後戻りはできない。食物連鎖の頂点にいる者として多くの命へ「いただきます」を忘れないようにしよう。

「未来世紀ブラジル」や「マトリックス」を連想する。人間にこのしくみをあてはめていないのだろうか。中国などから労働者の過酷な状況がちらほら聞こえてくる。人間が栽培され収穫されないように。