
赤瀬川原平 著
本書の要旨
自然界にない「四角形」の発見 自然界には本来、明確な直線や直角で囲まれた「四角形」はほとんど存在しません。丸みのある地形や有機的な植物に囲まれていた人間が、なぜわざわざ「四角い枠」を作り出したのかという疑問から出発します。
フレーム(枠)による世界の切り出し 人間は窓やキャンバス、写真のファインダーといった「四角い枠」を通して世界を見ることで、果てしない自然の一部を風景として「切り取る」術を覚えました。四角形は、人間が世界を整理して認識するための思考の装置であると論じられています。
絵画・文化史的アプローチ 絵画の画面(キャンバス)が四角形になっていった経緯や、遠近法の誕生、建築における窓の役割など、美術史や人類の文明史をさかのぼりながら、ユーモアと鋭い洞察力を交えて語られます。
