2009年2月19日木曜日

東京大学福武ホール

建築の際 第3回 形式の際
ゲスト: 青木淳 × 菊地成孔 × 岡田猛
【DEGUSTATION】= 試食
 菊地成孔がスペインの「エル・ブリ」というレストランの「デギュスタシオン」という一口サイズの料理を50皿近く出すというコース料理からインスパイアされて作ったアルバム。1分~3分程度の一口サイズ楽曲を40曲収録。アーティストは一人づつ別々に異なるBPM(スピード)で即興。後で菊池がコンピューターで編集して曲とした。クロノス的時間から抜け出すトライ。Jazzの基本は演奏者が会して、合わせ、各々ソロで語りつくすことが基本だが、その3つをはずしてもJAZZとして成り立つ。菊池はオーネット・コールマンの登場のようなあたりを焼き尽くして新しい街を興すのではなく、ゆっくりと伝統を踏まえた変化を興したいという。
 アーティストは今や説明責任を持っている。様々なメディアを通じて作品の「種明かし」をしなければならない。取材を受けないとBLOGなどで自ら赤裸々に語る時代。その「種明かし」だけを取り出したものがコンセプチュアル・アートだ。