2008年6月1日日曜日
4万匹、銀のイワシのトルネード 名古屋(毎日新聞)
名古屋市港区の名古屋港水族館で「マイワシのトルネード」が人気だ。ライトに照らされ銀色に光るマイワシの大群が形を変え、うねる様子は「竜巻」を感じさせ、名付けられた。31日には2万匹から4万匹に増やされ、迫力がアップした。
マイワシは黒潮域の生態系を再現した水槽(水量600トン)の主役。水面近くを泳いでいるが、毎日正午にエサを与えられると一斉にスピードを上げ、水槽全体を立体的に回遊する。観客は幻想的な光景に、思わず「わーすごい」「きれい」と声を上げる。
一緒に飼育されているカツオやマグロ、アカシュモクザメなどに食べられることもあり、この日は駿河湾で捕られた2万匹が12トントラックで運ばれ、4時間以上かけて水槽に移された。飼育係の森昌範さん(33)は「スーパーで売られている小さな魚の思わぬ魅力を楽しんで」と話している。【鈴木泰広】