カメラをグローブにして自然のすごさや出来事、人の生活をキャッチする。主観を排して純粋な記録に近づける。SCAIで展示しているメインの3枚はノーファインダーで撮った画。
自分の目で確認したいので旅する。どうしても行きたいと想えば実現する。出版社へ旅行取材の企画を持ち込んで訴える。「どうしても行きたいんだ」と。すると哀れに思ってもらえるようで費用を出してもらえるようになった。
SCAIで作品を見たときの「これはアートなのか?」「この人は旅行者なのか写真家なのか?」という疑問はこの2時間で用がなくなった。旅、文筆、写真、全部で石川直樹。それに人が興味を持つ。
『For Everest ちょっと世界のてっぺんまで
東京藝術大学第一講義室