丹下健三 1964年
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「現代の技術は、再び人間性を回復しうるであろうか。現代文明は、はたして人間とふれあう通路を発見しうるだろうか。現代建築と都市は、再び人間形成の場たりうるだろうか。」私のささやかな体験は、これにたいして、イエスという答えを与えようとしているのである。しかしそれは、現代技術が、現代精神の象徴を空間形態のなかに創造しえたときにおいてである、といわなければならないだろう。そうして、それに対しても私はその可能性を信じている。
「空間と象徴」丹下健三 1965年