
Geminiに相談ーーー
建築家・建築史家である藤森照信氏の自邸「
大きく分けると、以下の3つの意図と背景があります。
1. 人工物(建築)と自然(植物)の「一体化」
藤森氏は、建築という人工物と自然の植物が、単に共存するだけでなく「一体化」している状態(氏の言葉を借りれば『建築への植物の寄生』)を理想としています。 ビルなどの一般的な「屋上庭園」だと、四角い建物のうえにただ庭を載せただけ(植木鉢のような関係)になってしまいます。かといって建物全体を植物で覆い尽くしてしまうと、建築そのものの形(外観)が見えなくなってしまいます。 「建築と自然が合体しながら、ともに相手を引き立て合う関係」を目指した結果、屋根や壁に帯状に植物を植え込むスタイルに辿り着きました。
2. 伝統的な「芝棟(しばむね)」への着想
日本の東北地方(岩手や青森など)やフランスのノルマンディー地方などには、茅葺き屋根のてっぺん(棟)に芝やアイリスなどの植物を植える「芝棟」という古い風習があります。これは、植物の根を張らせることで雨漏りを防いだり、屋根の強度を高めたり、保温効果を持たせたりする先人の知恵です。 藤森氏はこの「芝棟」に着想を得て、現代の住宅(鉄筋コンクリートや鉄平石の屋根)にこの概念を取り入れようと試みました。
3. なぜ「タンポポ」だったのか?
タンポポを選んだのは、古来から日本で春を告げる野草として愛されてきた馴染み深い植物だったからです。 藤森氏のユニークなアイデアとして、「もし超高層ビルなどの壁面や屋根に日本タンポポをたくさん植えたら、春になると上の方から黄色く色づき、時期が来ると綿毛が風にのって一斉に飛び散る。それは素晴らしい光景になるはずだ」というユーモア溢れるビジョン(かつ、外来種の西洋タンポポを駆逐したいという意図)もあり、まずは自邸で実践されました。
💡 その後のエピソード 実際に植えてみたところ、下から見上げるとタンポポの黄色い花は点々にしか見えず、藤森氏いわく「努力のわりには報われなかった(笑)」とのこと。その後、管理の難しさから一度屋根のタンポポは枯れてしまいましたが、そのこぼれ種が庭いっぱいに広がり、のちに屋根の再生にも取り組まれています。この「タンポポハウス」の経験が、のちに屋根一面にニラを植えた有名な「ニラハウス」へと繋がっていきました。
「吾輩は施主である」 赤瀬川源平著より抜粋
F森教授の講義
「緑というのはそもそも人類の敵でした。」
「太古、人間の空間は、緑をやっつけることから始まった。緑というのは放っておくとがんがん攻めてくる。」
「いまでこそコンクリートの都市に住む人間が縁を大切にというけど、太古の時代は何しろ周り中が緑だらけで、大切どころか大敵だった。」
「だから人間はそういう邪悪な緑を退治して、草をむしって、それだけじゃなく緑が攻めて こないように地面に石を敷き詰め、その真ん中に柱を立てて、そこを静かなる神聖な場所と した。その柱に天から下った神の宿ることを願ったわけで、それが日本の神域のはじまり。」
「緑との共存というけど、どうも嘘くさい。原始、緑をやっつけたのは致し方ないとしても、 その後工業化した人類が緑を絶滅寸前にまで追い込んでおいて、それで緑との共存というの はあまりにも偽善的でいけません。」。
「だから緑との共存ではなく、寄生というのが正しい。必ずどちらかが寄生している。ある いは寄生し合っているということもある。夫婦だって、妻が夫に寄生している。というと必ず怒る人がいるから、夫も妻に寄生している、といい足しますが、部分部分寄生し合ったり もしているわけで、共存というのは非常に人工的な考え方です。真実を伝えていない。だか ら緑もですね、都市に寄生させる。都市との共存という考えでは事を見誤るし、方法にも狂 いが生じる。あくまでも都市に寄生させる、建物に寄生させる・・・・・・」
「建物の緑化というのはいままでにいろいろ試みられているけど、いずれも成功していない。 屋上庭園がよくありますが、どうもチマチマして、ビルにとってつけた感じで、手入れのいいものほど何か去勢された緑みたいで、といって緑の力のままに放任すると、これはもう髪 ぼうぼうのホームレスになっちゃって、美しいという感じからは遠くなる。建築物とはいい にくくなります。いずれも寄生を考えずに、共存という幻想があるから失敗する」
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「そこで私、私も建築家のはしくれですから、といってもまだ茅野の史料館を一つ造っただ けですけど、こうなったらその緑化計画を自宅で決行することに致しました(喚声)。長い 間セキスイのプレハブに住んでおりましたが、もう充分に住んだという思いもありますし、それを撤去して、そこに新しく建てる自宅にはタンポポを植えます(笑)」
「もうこうなったらジェンナーでありまして、ジェンナーは種痘のワクチンを作るのに自分 の子供で最初テストしたことで有名でありますが、じつはあれ、最近の研究によりますと、たしかに自分の子供にやってはいるんですが、本当の一回目は使用人の子供だったそうです ね(笑)。ちょっとずるい(笑)。でも私のタンポポハウスは、わが家が正真正銘のはじめて です。私の方が本当のジェンナーです(笑)」
